洗面台の基礎知識
洗面化粧台には、生活環境・洗面室の広さ、また本体の材質や
幅・高さ・奥行などに応じて、様々な種類を選ぶことができます。
下記の7つのチェックポイントをご参考ください。
- プランニング
- 洗面台本体
- 洗面ボウル
- 化粧台本体
- 蛇口・水栓
- 鏡(ミラーキャビネット)
- 収納キャビネット
プランニング
洗面台本体を選ぶ前に、まずは現状の洗面室の広さを確認して
おきましょう。
確認するのは下記の図の通り、幅・奥行・高さ の3つです。
参考に坪数別に、おおよその広さをご紹介すると・・・
- 0.75坪
幅1650×奥行1200㎜
一般的な広さです。洗濯機やタンスなど置くと
やや狭く感じるもしれません。
- 1坪
幅1650×奥行1650㎜
一般的な広さです。
- 1.25坪
幅2150×奥行1650㎜
ゆとりある広さです。
・・・となります。
また、床から天井までの高さと、照明の位置も忘れずにチェック
しておきましょう。
もしも洗面台を、今までとは別の位置に設置するお考えならば、
扉や洗濯機の位置関係と、その動線の考慮も必要です。
洗面台本体
洗面台は主に下記の2種類に分かれます。
スタンダード(洗面器)タイプ
本体と鏡がセットの一般的な化粧台です。
用途に応じて、左右や上部に収納棚が設置できます。
主な間口サイズは750・600・500㎜です。
カウンタータイプ
化粧台の間口を、洗面室の広さや好みに応じてある程度自由に
広げられます。
幅750㎜以上の間口に収めたい場合や、隣に洗濯機があるなど
なるべく無駄な空間なく収めたい場合に便利です。
主な間口サイズは750・900・1200㎜です。
洗面ボウル
今までは、陶器(とうき)製のボウルがほとんどでしたが、
最近では、割れにくい・汚れにくい・軽量な、人造大理石製や
有機ガラス系新素材のような新しい材質の洗面ボウルもあり、
それぞれの好みに応じて選べるようになっています。
化粧台本体
化粧台本体には、主に3つの収納タイプがあります。
扉タイプ
従来型の、両開き扉式です。
背の高い物が入れやすい反面、上部にムダな
スペースができやすい欠点があります。
片引出しタイプ
片側は引き出し、もう片側は扉になっており、
背の高い物や小物類をバランスよく収納する
ことができます。
フルスライド(全引出し)タイプ
全ての収納が引き出し式になっています。
奥までしっかり収納ができ、しかも物の出し入れが
ラクラクです。
ウォールキャビネット(上部収納)の物が取り出し
しやすいように、下段が踏み台式になっているもの
もあります。
蛇口・水栓
蛇口は・水栓はメーカーによって呼び名は違いますが、主に下記のような種類があります。
2ハンドル水栓
水とお湯それぞれのハンドルを回し、適温水に調節するタイプです。
シングルレバー混合水栓
水とお湯がひとつのレバー式になって使いやすくなりました。
シングルレバーシャンプー水栓
洗髪がしやすいように、吐水部分が収納できるホース式に
なっています。
壁付け水栓
蛇口が壁面に設置されたタイプです。従来型ですと気になっていた
洗面台と蛇口の「継ぎ目部分の水溜り処理」の心配がありません。
エコ水栓
従来型のシングルレバー水栓は、レバー右端が「水」、左端が
「お湯」、中間が「湯・水混合」となっており、お湯とガスを
ムダに浪費していました。
エコシングル水栓は、中央部を「水」、中央から左側を
「湯・水混合」に改善し、お湯とガスのムダ使いを軽減できる
ようになりました。
鏡(ミラーキャビネット)
収納式の鏡です。メーカー及び商品によって、1~3面鏡から
選べます。
電気を使わずに、鏡のくもりを防ぐ「くもり止めコート」や
化粧がしやすいように鏡を手前に引き出せるタイプもあります。
1面鏡
正面に鏡、左右に収納棚が付いています。
左右の棚が無い、シンプルな1面鏡もあります。
2面鏡
正面と片袖に鏡があるタイプです。
鏡扉のウラ側は、収納棚になっています。
3面鏡
正面と左右に袖鏡があるタイプです。
鏡扉のウラ側は収納棚になっており、小物類がタップリ収納が
できます。
収納棚(キャビネット)
化粧台本体の側面や、上部に設置できる収納棚です。
扉の色やデザインが統一できるので、非常に外観も良くスッキリと
まとまります。
トールキャビネット
側面の棚です。サイドキャビネットともいいます。
ウォールキャビネット
ミラーキャビネットやトールキャビネットの上部の棚です。
アッパーキャビネットともいいます。高い位置に設置するので
物の取り出しが困難という欠点があります。
が、最近では棚の内部が降ろして使える昇降タイプや、
化粧台の下段が踏み台になっているものもあり、より使いやすく
改善されています。